借金の連帯保証人を辞める方法って?

連帯保証人

「保証人=連帯保証人」だとも知らず、親しい友人に「保証人になってくれ」と頼まれて、ついつい判を押してしまったけど、よく理解すればするほど、「連帯保証人は怖い」と分かる場合があります。
連帯保証人を辞める方法って、ないのでしょうか?

 

結論から言えば、保証人になってあげた人が債務を完済し終わるまで、辞める方法はないと言えます。

 

保証は、保証人と債権者との間で締結される契約(保証契約)によって生じます。
この保証契約は、保証人の資力(財力)を弁済の担保を要するもので、いわば人的担保とも言えるものです。

 

保証契約そのものを解除することはできないのでしょうか?

法律によって定められている解除事由には、「法定解除」「合意解除」「約定解除」の3つがあります。

 

法定解除は、相手が債務を履行しないときは、債権者は、契約を解除できるとするものです。
しかし、連帯保証契約は、債権者は保証人に対し、義務を持たない契約です。
連帯保証人は、債権者に対し権利を持ちません。
ですので、債権者の義務違反(債務不履行)を問うことはできないので、法定解除はありえません。

 

また、契約には、「一定の場合に解除ができる」旨の約束(約定)を付すことはできますが、連帯保証契約は、債権者が一方的に決めた契約内容に判を押しているというのが現実です。
債権者が決めた契約書には、保証契約を解除ができる場合を述べていることはありえません。そうすると、約定解除もできないことになります。
残るは、債権者の合意を得て行う合意解除しかありません。

 

債権者の承諾があれば、保証人を辞めることもできますが、債権者がすんなりと「はい、いいですよ」というはずがありません。

 

もし債務者本人から回収ができなくなった場合、他に返済を請求できる人がいなくなってしまうので、債権者は困わざるを得なくなってしまうからです。

 

ですので、債権者に保証人を辞めたいと申し出たところで、おいそれと「はい、いいですよ」と、保証人を辞めることを承諾するはずはありません。
ですので、何の金銭的対価もなしに、債権者が保証契約を解除してくれることはあり得ません。
連帯保証人自らが債権者と交渉して、ある程度の金銭を支払うことで、保証人を辞めさせてもらう以外に方法はありません。

 

主債務者が返済を滞納していなければ、お金で解決できるかもしれない?

連帯保証人の解除

主債務者がキチンと返済をできている状態ならば、ある程度の金銭を支払うことで、保証人を辞めさせてもらえる可能性もあります。

 

このとき債権者に支払った金銭は、民法の規定により、求償権として、請求することができます。
求償権とは、他人の債務を弁済した者、簡単に言えば債務者に代わって、お金を立て替えた者は、立て替えて上げた者に対して、その金額の返済を請求できるとするものです。
連帯保証人を辞めるために支払ったお金も、債務の1部を立て替えてあげたものとして、債務者本人に対して、求償権を行使できます。

 

一般的に連帯保証人が、保証した債務者本人に対し、求償権を行使することは難しいと言えます。

 

なぜなら、連帯保証人が返済しなければならないような場合、すでに主たる債務者には支払い能力がなく、立て替えた連帯保証人に返済することすらできない状態であることが多いからと言えます。

 

しかし本人がキチンと返済をできている状態で、連帯保証人を辞めることができれば、立て替えた金額として、求償権を行使して、返してもらえる可能性は高いと言えます。
求償権は、法定利息5%を加算して請求することができます(民法442条2項)。

 

その場合、公正証書を残しておこう

公正証書は、公証人が法律に従って作成する公文書です。
裁判所の判決などを待たずに直ちに(この場合は立て替えてあげた債務者本人の給与や財産に)強制執行できる強制力を持ちます。

 

公正証書は、公正役場(地方の場合は法務局の中にある場合もある)で作成することになります。
念のため、「保証人をおろしてもらうために、債権者にいくらいくら支払いました」という内容を、この「公正証書」として残しておくといいでしょう。

 

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